Hernia surgery advanced course2日目〜40代後半からの留学〜
ヘルニアのトレーニングコース2日目。
朝の最初のセッションは、ライブ手術。
腹壁瘢痕ヘルニアの手術が3つ。
基本的には、日本と変わらない感じですが、細かい出血は気にせず、ハサミで剥離(?)していきます。そしてカメラと術者の2本の鉗子のみで手術が進みます。たとえもう1本ポートが入っていても、です。
少し違和感を感じました。
それからレクチャーです。
腹壁の解剖(発生から)、機能などの話、メッシュをどこに置くのか、縫合閉鎖した方が良いのか、固定方法などについて話がありました。
アメリカのProf.Parkが、NFLの選手の腹壁ヘルニアの手術でも高齢の人に対しても同じ手術(方法、メッシュ、固定)をすることが必要なのか、個々に合わせたやり方があっても良いのでは?ということを最後の言われていました。
固定に関しては、fibrinだけだと再発率が高いこと、吸収性のtackだと再発率が非吸収性に比べ高いことなどが言われていました。
ヘルニア門の固定についてはこちら。
その後合併症の話などがあり、午前中のセッションは終了。
出血はcomplicationだけど、seromaはincidenceだと言っていました。seromaの分類(0〜Ⅳ)についても紹介がありました。
午後は、レクチャーの続き。
形成外科のProf. Nahabedianが形成外科の立場からの話、陰圧吸引やComponent Separation法などの話がありました。
Parastomal herniaの話、その他の横隔膜ヘルニアの話などがあり、最後にProf.Parkからclosing lectureがあり、終了です。
ヘルニアのトレーニングコースは、どんな感じなのかなと思って参加しましたが、ライブ手術の見学、その後のレクチャー(2日間で8時間)は充実した研修だったと思います。