DrKameのブログ

フランスのストラスブールへ1年間の留学、その体験談をお伝えします

Salzburgの病院(1)〜40代後半からの留学〜

7月5日から12日までの1週間、オーストリアのザルツブルグへ行ってきました。

ここには、Prof.Weissという外科医がいて、単孔式腹腔鏡手術を中心に手術をしています。

 

日曜日の昼に到着したところ、Prof.Weissが迎えに来てくれていました。

車で病院の寮まで送ってくれましたが、途中でランチをご馳走になりました。

 

病院はこのようなところにあります。

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お城が見える旧市街地の端っこといった感じです。

上の写真は寮の前から景色です。

 

月曜日から金曜日までは同じようなスケジュールでした。

朝7時からカンファレンス、その後回診。

Prof.Weissプラス1、2人のスタッフおよびレジデントはプライベートの病棟、その他は違う病棟を回診、それからProf.WeissはICUを回診。

手術は8時から始まります。患者の入室は7時半。

手術室へ行くと、麻酔がかかった状態で体位も取られ、消毒も終わっています。

そして手を洗って、入っていき、術衣を着て手袋をつけて、といった感じです。

手術が終わると、外科医はすぐに事務仕事(入力)、手術記事はすべてマイクで入力。(音声入力)

その間に患者さんは退室しています。

入退室には外科医は一切関わりません。

 

入れ替えも早く、すぐに次の患者さんが入ってきて、同様に準備して、終わったら外科医が入っていくという感じです。

 

1日に4件前後、それが2列で動きます。

 

この病院は、ほとんどの手術が単孔式腹腔鏡手術で行われています。

たまに鼠径ヘルニアの前方アプローチがあります。開腹手術が選択されるのは、膵頭十二指腸切除や大きな肝切除、下肢静脈瘤だそうです。

2008年から単孔式腹腔鏡手術をはじめ、今では3000例を超えていました。

外科のメンバーは、Prof.Weissを中心に7名でした。このうち最近来た先生(2人)以外の5名は単孔式腹腔鏡手術をやっていました。

若い先生は、6年目だそうです。TAPPの助手につきましたが、結構上手でした。

 

Prof.Weiss曰く、はじめから単孔式腹腔鏡手術でやれば、それが当たり前になってできるようになるとのこと。教育って難しいなぁ・・